ところで、以前から胃腸が弱かった首相、実は今回の入院劇の裏で根強くささやかれていたもうひとつの病名があった。
潰瘍(かいよう)性大腸炎だ。永田町では長年「首相の持病」と言われ続けてきた。一体どんな病気か。
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜が慢性的に炎症を起こし、びらんや潰瘍を起こす腸疾患。腹痛、下痢、粘液性の血便、大量下血を伴うこともある。原因は不明で、完治は難しく厚労省の「特定疾患」、いわゆる難病に指定されている。
中高年にも見られるが発症は30歳以下の成人が中心。昨秋一時休業したタレント・若槻千夏(23)もこの病気だった。
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「大腸がん、細菌性赤痢、腸結核といった病気と症状は似ているが、内視鏡検査などで判別がつく。罹患(りかん)率は10万人に0.3人だが、これは難病指定を受けている数であり、実際の患者はこの3倍以上いるのでは」と話すのは消化器系疾患に詳しい世田谷井上病院・井上毅一理事長。
進行すると倦怠(けんたい)感、体重減少など全身状態が悪化。大腸がんの合併率も高い。腸に穴があく穿孔(せんこう)から腹膜炎を併発することもあり危険だ。
治療はステロイド剤などの投薬が中心で、1、2カ月程度の入院を要することもある。
「発症には細菌感染、自己免疫疾患、ストレスが大きくかかわっているといわれている。何より心身を休めることが大切」(井上理事長)。ストレス過多、神経質な人に多いというこの難病。首相ならずとも、日頃からストレスを抱えこみがちな人は要注意だ。
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